結婚式までの道のり
年末年始、それぞれの親御さんに「結婚」の意思を伝えられた方や、お互いの親御さんに相手を紹介した方、そろそろプロポーズを考えていらっしゃると思います。 ちょうど、私も友人から「子供が結婚することになったんだけど、何をすればいいのか、わからなくて・・・」と、相談を受けました。 そこで、今日から
「結婚式までの道のり」
と、題して、お二人が結婚を決めたその時から、何をどう進めていけばいいのか、どんなことに注意をしていけばいいのか、結婚式 披露宴を迎えるまでを『婚礼』のプロならではの視点でお伝えしていきますね。
二人が結婚を決めたら、まずはお互いの親に相手を紹介・・。と、言いたいところですが、その前に大事なことは、
「結婚を前提としてお付き合いしている人がいる」
ことを、ちゃんと親にお話しておくことです。幼馴染や何度かお家に遊びに来ている場合はともかく、ご挨拶の時が「初めまして」では、親にも心の準備が必要です。 いきなり「結婚します!」の報告ではなく、「結婚したい人がいるから会って欲しい」というお願いの気持ちでお話を進めていく方が物事がスムーズに進みます。 お願いする姿勢だと、親御さんも「どんな人なの?」と聴き出しやすいですし、お二人も「こんな人で・・・」と、相手の基本情報を話やすくなりますよね。 この次のステップ、親御さんに紹介するまでの間に、どこに住んで、どんなお仕事してるのか、家族構成や人柄をわかっていただけるようなエピソードなど交えて、親御さんに伝えておくことをおすすめしています。 事前になんとなく「人柄」がわかっていれば、挨拶にきた際にお話が弾みます♪
お互いの日程を調整して、親御さんへのご紹介へ進みましょう。 親御さんへのご紹介というのは、初めて親に会う人はもちろん、既に親しくしている場合でも、社会人としてのけじめとして、改めて結婚を認めてもらう大切な時間です。きちんとした服装で出向くのは相手への敬意の表れですからね。
じゃぁ どんな服装で?
男性は濃紺系や落ち着いた色のスーツがベストです。カッターも色物は避けて白か、できるだけ薄い色のものにしましょう。派手な柄モノはNG。ネクタイはお顔映りのいい色をおすすめします。ブルー系だと爽やかな印象を与えられ、コミュニケーションを司る色としても有名です。ここはそんな色の力を借りるのもいいかもしれません。 靴はちゃんと磨いていきましょう。
女性はひざ下丈のワンピースかスーツがGOOD! 通されるお部屋が和室かもしれません。ミニ丈は正座をした時に、目のやり場に困ってしまいます。女性は明るい色で優しさや、穏やかさを感じてもらうように心がけるといいと思います。アクセサリー類はできるだけ控えめに、ブランドロゴが目立つようなバックも控えておいた方が無難です。
この日の装いは「おしゃれ」ではなく、「清潔感」第一でいきましょうね。
持ち物は?
お互いの親御さんのお口に合うお菓子がおすすめ。普段はなかなか手に入らないような、ちょっと珍しいものや、遠方にお住まいの親御さんには地元の銘菓をお持ちして話のきっかけにしてみてはどうでしょう?
当日はどうすればいいの?
まずは玄関先 お部屋に上がる前に 「(自分の名前)と申します。お邪魔いたします。」と簡単にご挨拶。
お部屋に通されたら改めて、「今日はお時間を作っていただきありがとうございます。(彼または彼女の名前)とお付き合いしています(自分のフルネーム)と申します。」と時間を作っていただいたことにもお礼を言いましょう。洋室の場合はここでお土産を紙袋やふろしきから出して、お渡しします。
和室の時の注意点! ついつい座布団に座ってしまいがちですが、ご挨拶が終わるまでは座布団は使わないようにします。親御さんが「座布団どうぞ」と言われても、ご挨拶はそのままで・・。そして結婚のお許しをいただく時も座布団は外してくださいね。
特に女性の場合座布団を使うタイミングで「ちゃんとした家に育ったお子さん」「きちんと躾ができてるお嬢さん」という、印象を持っていただけます(#^O^#) そして、座布団に座る時や座布団から立つ時は、決して座布団の上に立たないように注意してくださいね。 じゃぁ どうしたらいいの?
(そんな声が聞こえてきそうですが・・・)
座布団の使い方は こちら を参考にしてください。
「初めまして」でお会いする場合は、このあと色んな質問をされるかもしれません。 そんな時は背伸びせずにありのままで答えてくださいね。親御さんはお二人よりも人生経験が長いのです。背伸びして答えたところでお見通しです。
「できる人 いい人」を演じるよりも「ありのまま」の自分を見てもらいましょう。
ここから長いお付き合いが始まるのです。背伸びは疲れてしまいますよ。
何度かお会いしてる場合は、きちんと座り直して「今日は結婚のお許しをいただきにまいりました。●●さんとの結婚させてください、宜しくお願いします」と親御さんの目を見て、しっかりとご自分たちの気持ちを伝えましょう。
特に新郎さんから新婦のお父様に気持ちを伝える時は「お父さんの愛には敵わないけど、精一杯彼女を大事にする 幸せにする」という気持ちを持って、気持ちを伝えてください。 新婦のお父様は「大事な大事な永遠の恋人」を奪い取られてしまう! そんな心境なのかもしれませんからね。
今 隣に彼や彼女がいるのは、目の前にいらっしゃる親御さんのおかげ。親御さんが、他の人と結婚してたら、彼や彼女はこの世に存在しなかったかもしれません。
そう考えたら「ありがとう」そんな気持ちになると思います。その気持ちを胸に持ってご挨拶に伺ってくださいね。 結婚への初めの一歩「親御さんへのご挨拶」がうまくいきますように・・・
ご挨拶を無事に終えたら、次は こちら