『晴れ着』に込められた想い

先日来、ニュースを賑わしている言葉「はれのひ」。晴れの日に身につける衣装だから『晴れ着』
その晴れ着で悲しい思いをされた被害者の方々に、心からお見舞い申し上げます。
また、この日　被害を少しでも食い止めようとされた、各方面の皆様のご尽力には、「晴れの日」の仕事に携わる者として、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。　そしてお疲れ様でした。

『晴れの日』よく聞く言葉ですよね。　晴れの日ってどんな日のことを云うんだろう。なんとな〜くわかるような、わからないような、そんな方もいらっしゃるのでは？

“「ハレ」の日には、晴れ着を着たり、神聖な食べ物である餅や赤飯を食べたり、お酒を飲んで祝ったりして、特別な日であることを示します。古来より、日本人は、木にも火にも水にも神様が宿っていると感じ、これを「八百万の神」といって大切にしてきました。そして、身辺で起こるよいことも悪いことも、神様のおかげ、神様のせいと考え、人々は祭り（祀り）をつかさどるようになりました。祭りの華やかさ、行事の晴れやかさ、ケガレを落とした後の清々しさが「ハレ」であり、「晴れ晴れ」「晴れ着」「晴れ姿」など「ハレ」の気持ちを表した言葉がたくさあります。”

　　　　〜暮らし歳時記　より引用〜

結婚式はもちろん、お宮参りや七五三　入学卒業　地域によっては十三詣りなどもありますね。人生の節目節目に「晴れの日」が設けられてるんです。

これは私の個人的な考えですが、日本人は節目節目で、「感謝する時間」を意識的に持つようにしていたのではないでしょうか？　その日まで無事に育ってきたこと（命があること）や、それまで過ごしてきた時間に関わってくれた人々に感謝して、「晴れの日」には皆さんに「成長した自分」を見てもらう時間だと思うんです。　成人式を迎えるまでの間、この「晴れの日」がいくつかあるのは、親が「感謝する心」を伝えるためにある・・・。そう考えています。　そしてその日お召しになる「晴れ着」には、親だけでなく先祖の「想い」も込められているんです。　自分の源である「先祖」の想いが込められてる「晴れ着」、成人式だけでなく結婚式までの「晴れの日」に出向く際、どんどんお召しになってくださいね。

どんな儀式（晴れの日と言われる日）もそうですが、その時にはその意味が理解できなくて「やらなくてもいい」と思ってしまいますが、歳を重ね子供を持った時に初めて儀式に込められた先人の「想い」を感じることができるのだと思います。

○○式、「やらなくていい　出なくていい」から「やってもいい　出てみよう」　そんな風に考えてもらえたら嬉しいです。